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女性に憧れられる女性
毎年産業能率大学が行っている「理想の上司」アンケートですが、98年からの調査を順に見てみるとその年代ごとに理想とされている人物像が変化してきていることがわかります。
特に女性の場合は年代によって働き方や社会との関わり合い方のモデルが大きく変化しているので、この調査で上がる女性のタイプを見ていくとその時代の流行や考え方がわかってとても興味深いです。
>>理想の上司像、17年間でこんなに変わった (日本経済新聞)
2014年度の調査では、ここ数年ずっとトップを守っている天海祐希さんを筆頭に、江角マキコさんや篠原涼子さんなど、家庭を持ちつつ自身のキャリアをしっかりと築いている人が多いことに気が付きます。
上記で紹介したアンケートのまとめによれば、2009年以降からの理想の女性上司として挙げられる人の傾向としては「キャリア・強い女性」が多いということが言われています。
この場合の「強い」というのは男性的なたくましさとは異なっている、自分の意見をしっかりと持って社会や会社に対して言うべきことをしっかりと筋を通すという意味であることは言うまでもありません。
若い女性世代にとっては、これから自分たちが働くときにそうした内面的な信頼感を感じることができるかどうかが理想の条件の1つになるということかと思います。
強くてキレイな女性を目指す
「強い女性」というと、なんだか男性視点からは怖がられそうなのであまり目指したくないようにも思えますが、それは目指す方向にもよります。
2000年くらいを境目にして、いわゆる「強い女性」のイメージは大きく変化してきています。
過去のイメージでの「強い女性」というと、和田アキ子さんや田中真紀子さんのような言いたいことを歯に衣着せずにガンガン言ってくる人といったような感覚がありました。
ですが、今時の「強い女性」として挙げられる天海祐希さんは決してそうした人たちとは同じような意味での強さがあるイメージではありません。
むしろ普段は優しく気さくなイメージがあるのに、仕事の場面ではきっちりと言うべきところはしめてくれるというような部分での強さを感じさせてくれています。
またただ単に男性的な強さを追い求めている女性の場合、おしゃれや美容が疎かになりがちだったりしますが、今どきの理想の女性は強さとキレイさの両方を持っていたりします。
少し前までは女性にとっての「強さ」と「美しさ」は背反するもののように扱われてきましたが、現在ではその2つは同時に揃ってやっと1セットといった感じにまでなっているのです。
女性としての強さは「必要とされること」から
女性が本当の意味で内面からキレイになるには、この「強さ」を内側に備えておくことが重要な条件になってきます。
今や大きな責任を伴う仕事も女性が任せられる時代ですから、わからないことや対応が難しいことがあったらあとの処理は男性に泣きつくといった方法では社会的に必要な人材となることはできません。
女性としての「強さ」とは言い換えるならどれだけ周囲から求められる人材になることができるかということに尽きます。
そのためには普段から仕事をするときの意識を高め、周囲を怖がらせない筋の通った強さを持ち合わせることができる女性になることが大切になってきます。